PHaT PHOTO CONTEST[誌上写真コンテスト]

「PHaT PHOTO」では毎号、2つのジャンルにわけて応募をつのります。
ひとつの題材をもとに創作する「テーマ課題」と自由にご応募頂く「自由課題」。
毎回異なる審査員3名をお迎えし、座談会形式で審査を行います。
各々の視点から作品を講評するので、さまざまな捉え方が身につくはず！どしどしご応募ください。

誌面の様子を一部公開！

※Vol.97の1位作品

審査員：大森克己（写真家）／宮原夢画（写真家）／テラウチマサト（常任審査員・写真家）
 
――今回１位に輝いたのは、甲斐正さんの作品「毛細血管」。テーマ部門での応募です。撮影意図は、「空を埋め尽くす松の枝」とのことです。宮原さんとテラウチさんがこちらを１位に選ばれました。
 
宮原　僕、撮影意図は読んでいないんですけど、この作品を見てまず、まさに毛細血管とか細胞を思い浮かべました。ひとつひとつが放射状に広がっているんだけど、全部サイズが少しずつ違うという。そんなところがリンクして。また、いろんなリズム、音も感じる作品だと思います。
 
テラウチ　松の木をシルエットで撮ったというのはわかったんだけど、それとは全然違った、内視鏡カメラかなんかで体の中を探求していっているみたいなことが思い浮かんだり、あるいは宇宙を感じる作品だなと思いました。それに、力強さも感じられて惹かれましたね。モノクロなのも良かったのかな。
 
――大森さんはいかがですか？
 
大森　画面の構成力はとても良いものがあると思ったんですけど、既視感があるなと。よく見る感じだと思ってしまった。とはいえ、その中でもお2人が選ばれた理由は、おそらく、画面をきちんと切りとれているからなのかな。
テラウチ　うん、確かにみんなシルエットは撮りますね。でもその中でも特別感があるなと思い、今回ポイントを入れました。

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