第8回宮城県柴田農林高等学校

「写真を通して色んな経験をしていく」ことを大切に部活動を行う、
宮城県柴田農林高校写真部にご登場いただきました!

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―山下先生へインタビュー!

―現在の写真部の活動について

柴田農林高校写真部は、部員が3年生1名、2年生2名、この3名は女子で、1年生5名が男子で構成されています。
色々な大会とか雑誌のコンテストに作品を出していくことを、普段の活動としています。

―一番尊敬している写真家は?

最初から写真をやっていたわけじゃないので、写真部の顧問になって少し経ってから、東京都に写真美術館があるって聞いてたまたま行ってみた時に、野町和嘉先生の写真展をやっていて、それを見た時に、それまでどの写真家が好きとかなかったんですけど、「あ、写真てすごいな」とか、「人間てすごいんだな」というのを、すごく思いました。そこで一番最初に野町先生が、すごく大きな存在になりました。あとは、やっぱり写真甲子園に出て立木先生に会って、「あぁ、すごいな」。とにかくただただすごいなと感じました。コメントとかを聞いても、そんな物の見方ってあるのかと、深いんだなと思いました。
実は、昔歌舞伎が好きで買った写真集を家に帰って見てみたら立木先生が撮ったものだったんです。自分が写真とは関係なく買った初めての写真集の一冊が立木先生で、二回目に出た写真甲子園で、サインをしてもらいました。あとは、やっぱりみんながお世話になっている土屋勝義さんとか、鹿野貴司さんとか、清水哲郎さんとか、特に部長の安藤がお世話になっている安田菜津紀さんとか、みなさんに色々教えてもらいました。しかもボランティア的に。そういうことをしてくれる大人がたくさんいる写真界っていうのが、ものすごくすごいと思います。

―写真をやっていて嬉しかったこと、辛かったこと

部活ってことで言えば、一番最初に全国大会に行く生徒が決まった時が、一番嬉しかったですね。その2年後くらいかな、たまたま写真甲子園に出て得られたことが、ものすごい自分の中でも大きな経験だったかなと思います。
最近だと、部長の安藤が写真新世紀で優秀賞に入ったっていうところが、今までにないことだったのでいいことだったなと思います。

―これから部員に期待することは?

うちの部活のテーマは「MTF、(Money, Travel and Food.)」ということで、まぁ賞金稼いで、全国大会に行って、美味しい食べ物を食べるということで。写真を通していろんな経験をしていくっていうことなのかなと思いますが、そういうような部活動であると楽しいかなと思います。なので、是非みんなにはそうなれるように、一個でも多く全国大会に出てそういうチャンスを手に入れてもらうっていうところを目標にしてもらえると嬉しいかなと思います。
また、賞状をもらってくるばかりじゃなく、地域に貢献できるようなことを写真でやっていきたいなと思います。自分たちもいろんなことができるんだっていうことを、部活、写真を通して、地域に生きていく一人の人間として役立つ存在になってもらえるように、部活が成長していくといいかなと思います。

―生徒のみなさんに聞きしました!

―先生の第一印象
ただならぬオーラを感じました。「この人は普通の人じゃない」と思いました。
威圧感というか、オーラがすごいなと思いました。なんかただ者じゃないな…と。

―先生の尊敬するところ
カメラや写真についての知識が沢山あって、それを分かりやすく私達に教えてくれるところ。そして、会話の仕方や話題への運び方がとてもうまいところです。
情熱をもって、写真について語ってくれるところ。それほど、写真が好きなんだと思いました。
厳しいけど、色々なアドバイスをくれるところ。
多くの写真家の方と知り合いなところ。どうやって知り合ったのか不思議です!
色々なコンテスト、写真雑誌の情報を教えてくれるところです。あと先生は、たくさん持っているカメラや三脚を、僕達に貸してくれるんですが、そうやって僕達を助けてくれるところも尊敬しています。

―先生に直してほしいところ
電話のとき、早口で話してて分からない時があるので、もう少しゆっくり話してほしいです…!
私に何でもかんでも話題をふるのは勘弁してください!それ以外は特に無いです…多分。
冗談が冗談に聞こえなくて、怖い!

―写真部に入部して良かったこと
「高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト」や「仙台・宮城デスティネーションキャンペーンでのおもてなし隊」の活動、また、合宿などで普通の高校生では体験できないような事を、沢山出来ることだと思います。
入部して活動していくうちに、周りの人に「明るくなったね!」と言われるようになりました。
一眼レフで、僕の大好きな昆虫が沢山撮れる事がうれしいです!
いろんな写真に出会えたこと。そして、自分の撮る写真のバリエーションが増えたこと。

―入部して辛かったこと
部長として後輩をまとめられなかった時です。情けないなあ…と思います。
自分自身と向き合う機会がふえて、精神的に辛い時が多くなったことです。でも、充実していて楽しいです。
帰りが遅く夜道が怖いことです…。
―今後の目標
後輩をしっかりとまとめて、今まで私が教えてもらってきたことを、部長として伝えたい。そして、卒業しても写真は続けていきたい。もっともっと写真について学んで、いつか写真集を出したいな…。
写真甲子園の本戦に出場すること!がんばるぞー!
写真部の目標「一致団結」をもとに、みんなと協力して、自分と仲間の実力がさらにレベルアップするようにがんばりたいです。

―先生の写真に対する熱い思い、また部員のみなさん一人ひとりのしっかりとした意志が伝わってきました。
最後に、柴田農林高校写真部の5つの掟をご紹介します。
ストイックだけどユーモアがある、そんな掟になっています。

1.常識的であれ。(人として恥ずかしく生きて、常に努力をしよう)
2.常に全国大会出場、入賞を目指す。(常に高い目標を持って活動をしよう)
3.写真部員は、成績優秀でなければならない。(部活だけじゃなく、勉強も頑張ろう)
4.お金は大切。(アルバイトも良いけど、写真の賞金も悪くない)
5.写真部の合言葉は、MTF。(写真で人生を豊にして欲しい)
(Money, Travel and Food. 金を稼ぎ、全国大会で旅して、美味しいものを食べよう!人生は楽しく。
そんな意味がこめられているそうです。)

―顧問の山下先生、部員のみなさん、本当にありがとうございました!